弁護士視点で知財ニュース解説

ドラクエの「スクウェア・エニックス」が著作権侵害容疑で捜索を受ける

ドラゴンクエストやファイナルファンタジーシリーズなど人気ゲームソフトの製作で知られる「スクウェア・エニックス」が,平成26年8月5日,著作権侵害の容疑で大阪府警の家宅捜索を受けたようです。

捜査関係者らによると,「スクウェア・エニックス」が著作権侵害の疑いが持たれているのは,「月刊ビッグガンガン」誌上で押切蓮介氏が連載している「ハイスコアガール」の中で,ゲームソフト販売・開発会社「SNKプレイモア」が著作権を持つ対戦型格闘ゲーム「ザ・キング・オブ・ファイターズ」や「サムライスピリッツ」などのキャラクターを許諾なしに100カ所以上にわたり使用したという容疑だそうです。

また,一部報道では,「ハイスコアガール」単行本の巻末には、著作権表示によく使われる(C)マークとともにSNKプレイモアの名前が他の複数のゲーム会社とともに記され、あたかも許諾を得たような体裁になっていたとも報道されています。

ハイスコアガールは、実在する様々な格闘ゲームに主人公が挑戦するストーリーで,単行本5巻の累計発行数は110万部の人気連載漫画です。

著作権侵害の事実は,「ハイスコアガール」のアニメ化にともない,映像製作会社がSNKプレイモアにキャラクターや音楽の使用許諾について問い合わせたことがきっかけだそうです。

スクウェア・エニックスは多数の著作権を有し,著作権使用収入も得ている会社ですので組織ぐるみの犯罪であるとは考えにくいのですが,スクウェア・エニックス側から「大変驚いている。著作権侵害の事実はなかったと考えている。」というコメントが発っせられていることからも,社内の知財管理体制,特に他社の権利侵害に関する管理体制が十分に確立されていなかったところに問題があるように思います。

今回のような家宅捜査を受け,それが報道されるということになると会社の信用問題に発展しますので,自社の知財管理ばかりを意識するのではなく,他社の権利侵害の有無を調査する体制を構築することにも留意しなければならないところです。

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