知的財産
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新著「プロダクトデザイン保護法」のご案内 ・ 弁護士 冨宅恵

商品・空間・情報を対象としたデザインの法的保護

book001.jpgプロダクトデザインというものは消費者が求めるものを事業者が具現化することにより生まれるものであり、デザインの対象は時代とともに拡大していくという性格を持っています。この結果、デザインの法的保護の要請は常に既存の法律に先行する関係にあり、法的保護を検討する者は、知的財産各法を総攬した上で法的保護を実現するための試行錯誤が求められるところです。そのようなわけで、プロダクトデザインの法的保護を検討するにあたっては、知的財産各法で定められている保護要件を理解した上で、特定のデザインを保護するために適用すべき法律の選定をおこなう必要があります。また、デザインの本来的性格、出所表示としての性格の両面から法的保護の可能性を模索する必要があります。他方で、デザインの構成要素には、本来、全ての方々が自由に利用することができる色彩、単純な記号、文字等が存在し、他者によるこれらの自由利用の確保という要請が存在すること、デザインの保護が他の法律の立法趣旨を損なうことにならないかということへの配慮も忘れてはなりません。

そこで本書では、「意匠法」「商標法」「著作権法」「不正競争防止法」「不法行為法」を適用する可能性と順序を明示し、基礎となる条文・基本判例76件の要点解説を収録しました。
知財入門者にとっても読み解きやすく、理解に適した内容といたしました。

「プロダクトデザイン保護法」弁護士・弁理士 冨宅恵 著
A5判384頁 本体3,564円(税込)

プロダクトデザイン保護法 < 目次 >

第1章 プロダクトデザインとは
プロダクトデザインの対象/商品デザイン/空間デザイン/情報デザイン/プロダクトデザイン保護の必要性

第2章 対象法の概観
 第1 対象となる法律
 第2 意匠法
    意匠とは/登録要件/不登録要件/先願主義/意匠権の範囲/存続期間/効力
 第3 商標法
    商標とは/使用とは/登録要件/不登録要件/商標権の制限/先願主義/商標権の範囲/存続期間
    /商標権の効力
 第4 著作権法
    著作物/著作物の例示/著作権の内容/登録/保護期間/著作権の効力
 第5 不正競争防止法
    法の性格/不正競争行為/他人の表示使用/他人の商品形態模倣/請求主体/不正競争行為の法律効果
 第6 民法
    不法行為該当性 / 差止請求の可否

第3章 商品デザインの保護
 第1 検討すべき法律
 第2 意匠法による保護
    意匠の類否判断/類否判断の基準
 第3 商標法による保護
    商標権の効力/立体商標としての保護/色彩のみからなる商標
 第4 著作権法による保護
    前提/応用美術の保護/応用美術の保護範囲
 第5 不正競争防止法による保護
    商品形態模倣/商品等表示としての保護
 第6 民法による保護
    保護の可能性/裁判例/デザインの対象による区別

第4章 空間デザインの保護
 第1 前提
 第2 意匠法による保護
 第3 商標法による保護
    立体商標による保護/色彩のみからなる商標
 第4 著作権法による保護
    外部の概観及び構成物の保護/空間そのものの著作物性
 第5 不正競争防止法
    保護の可能性/営業の出所表示性
 第6 民法による保護

第5章 情報デザインの保護
 第1 情報デザインの重要性
 第2 意匠法による保護
    グラフィックユーザーインターフェースの保護/グラフィックユーザーインターフェースの登録例
 第3 商標法による保護
    グラフィックデザインの構成要素/情報のレイアウト/見出し
 第4 著作権法による保護
    編集物、データベース/グラフィックデザイン/画像等/記号/見出し/情報のレイアウト
    /タイプフェイス等
 第5 不正競争防止法による保護
    グラフィックデザイン等/商品パッケージ
 第6 民法による保護
    裁判例/不法行為該当性の考え方

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