弁護士視点で知財ニュース解説

スクウェア・エニックス関係者 書類送検

大阪府警は,平成26年11月17日,スクウェア・エニックスの編集・出版部門の役員ら16人を大阪地検に書類送検しました。

本件は,「ハイスコアガール」の中で「ザ・キング・オブ・ファイターズ」や「サムライスピリッツ」などのキャラクターを許諾なしに100カ所以上にわたり使用している行為が著作権法に違反するとして,SNKプレイモアが大阪府警に刑事告訴を行っていた事件です。

ハイスコアガールは,単行本5巻の累計発行数は110万部の人気連載漫画で,アニメ化の話がもちあがり,映像製作会社がキャラクターや音楽の使用許諾について問い合わせたことでSNKプレイモアが著作権侵害の事実を認識したという経緯があります。

SNKプレイモアの主張によると,著作権表示によく使われる(C)マークとともにSNKプレイモアの名前が他の複数のゲーム会社とともに記され、あたかも許諾を得たような体裁になっていたとも報道されています。

他方,スクウェア・エニックス側は,著作物の引用であり著作権侵害ではないと主張し,平成26年10月8日,SNKプレイモアを相手に著作権侵害でないことの確認を求める民事訴訟を提起しています。

ハイスコアガールでのキャラクターの使用状況を確認する限り,「引用」であるとのスクウェア・エニックス側の主張には,厳しいものがあると考えています。

ハイスコアガールでは,SNKプレイモアのゲーム以外のキャラクターも多数使用されており,他社に対しては許諾を得ていたと報道されています。

これが事実であるならば,SNKプレイモアから著作権侵害の事実を指摘された段階で,著作権の使用許諾の交渉を行い,過去に使用していた分についても清算を行なえばよいだけである気がするのですが,可能性とすれば,過去に無断使用になっていた分の損害賠償額について折り合いがつかず,刑事告訴に発展したのかもしれません。

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