弁護士視点で知財ニュース解説
- 違法ダウンロードの適用範囲拡大
「漫画村」など,コミックの違法アップロードの問題が顕在化し,違法サイトのブロッキングを含めた法整備について様々な議論が行われているところです。 ブロッキングについては,通信の秘密の問題などがあるため,法制化を断念することが政府内で決定されており,現在,議論されているのが違法にアッ - 「ティラミスヒーロー」 商標登録問題
株式会社gramがティラミスヒーローの商標を登録していたことが原因となりインターネット上で話題になっています。 「ティラミスヒーロー」は,シンガポールで,「アントニオ」という猫のキャラクターがデザインされた瓶入りのティラミスを販売している瓶入りのティラミスを販売している会社の商品 - リーチサイト「はるか夢の址」運営者に実刑判決
1月17日,大阪地裁で,リーチサイト「はるか夢の址」の運営者3人に対して,それぞれ懲役3年6カ月,懲役3年,2年4カ月の実刑判決が言い渡されました。 執行猶予が付されることなく3年以上の刑が下されるというのは,著作権侵害に対する刑事罰としては極めて厳しい判決であると思います。 様 - 「ブロッキング」法制化断念
政府は,漫画村など,漫画をインターネット上で無料公開している「海賊版サイト」に対する「ブロッキング」の法制化を断念する方針を固めたようです。 今回,法制化を検討していたのは,DNSサーバーがIPアドレスを問い合わせたユーザーに対してダミーのIPアドレスを回答することで,海賊版サイ - プラットフォーマー規制 基本原則
政府は12月18日,プラットフォーマーと呼ばれるIT大手の規制に関する基本原則を公表しました。 プラットフォーマーは,インターネット上にサービスを提供する「場」を設け,それを利用する利用者の情報を吸収することにより巨大化しました。 インターネット上でのサービスの提供は,従来型の企 - 任天堂 ゲーム動画・静止画の利用に関するガイドライン公表
ゲーム動画は映画の著作物,ゲーム動画の一場面をスクリーンショットした画像は絵画の著作物にあたり,著作権者の許諾がなければ私的な範囲を越えて使用することができません。 任天堂は,任天堂が著作権を有するゲームからキャプチャーした映像や,スクリーンショットした動画・静止画等を使用する - 無料公開された著作物 無断転載は損害賠償の対象
ツイッターに投稿したイラストを「まとめサイト」に無断で転載されたとして,イラストレーターが損害の賠償を求めた裁判で,東京地裁が30万円の賠償を命じる判決を下しました。 サイト側は,無料で公開されたイラストは誰でも閲覧でき、ネットの情報が拡散するのは周知の事実であり,転載されても原 - 著作権法改正 新47条の5
権利者に及び得る不利益が軽微であるが社会的に有用な行為類型として規定されたのが新47条の5の規定です。 新47条の5の規定は,検索情報の特定,所在に関する情報を検索,その結果を提供する行為,電子計算機による情報解析を行い,その結果を提供する行為が規定されており,今後も政令で指定さ - 著作権法改正 新47条の4
権利者の利益を通常害さないと評価できる行為類型として二つ目に規定されたのが新47条の4です。 新47条の4の規定は,情報処理の高速化を行うためにキャッシュを作成する行為,インターネットのサービスプロバイダがウィルスや有害情報等のフィルタリングを行うための複製,メモリ内蔵型携帯音楽