相続が争続になる理由にはいくつかのポイントがあります。
- どのような割合で分けるのか
- 誰がどの財産を受け継ぐのか
- 財産をどのように評価するのか
実は、相続が争続になる契機は、この3つしかありません。
しかし、この3つの問題が複雑に絡まり合い、一筋縄では解決できないという事例が少なくありません。
1.の問題はクリアーできたが、2.の問題で争いになり、1.の問題から再度話し合いを行うことになった。 1.、2.の問題はクリアーできたが、3.の問題で争いになり、1.、2.についても再度話し合いを行うことになった。
そもそも、1.から話し合いにならないということもあります。
このような状態になると、相続人の間で感情的な対立がうまれ、親戚付き合いを含めた関係の修復が困難になる例もすくなくありません。
ここでご紹介する例は、わたしたちが経験した事件を一般化したもので、また、争いに発展するきっかけのごく一部です。
しかし、相続に関する争いは、受け継ぐ財産が多い場合だけではなく、少ない場合にも発生することがあります。そして、一度、争いに発展すると、財産が多い、少ないとは関係なく、時間と労力を掛けなければ解決することができなくなるということを理解してください。