両親(父母)が真意に基づいて作成していない遺言書は無効です。ただし、後日、遺言書が真意に基づいて作成されたものか否かを判断すること非常に困難です。そして、遺言書が存在する以上、その遺言書は有効なものと推定されます。ですから、これを放置していると、兄弟(姉妹)の方が画策したとおりの遺産分割が行われることになりかねません。ですから、直ちに是正すべきです。
方法としては、両親(父母)に新たな遺言書の作成を勧めるのが最も適切であると思います。遺言書は、何度作成してもよく、最後に作成されたものが効力をもつことになります。ですから、両親(父母)に遺言書作成することが最もよいと思います。
なお、両親(父母)に遺言書作成の経緯について説明したものをビデオで録画しておく、あるいは書面に残すという方法も考えられますが、そのビデオや書面の信憑性事態争われる可能性があります。ですから、最もよい方法は、新たに真意に基づいた遺言書を作成してもらうことです。