B型肝炎
B型肝炎

B型肝炎の症状や感染原因

B型肝炎ウイルスに感染

出生時または乳幼児期にB型肝炎ウイルス(HBV)に感染してB型肝炎ウイルス持続感染者(HBVキャリア)になると、その多くはある時期まで肝炎を発症せず、健康なまま経過します(無症候性キャリア)。

しかし、B型肝炎ウイルス持続感染者(HBVキャリア)は、10歳代から30歳代にかけて肝炎を発症します。
一般に、この肝炎は軽いものであることが多いために、本人が気付くほどの症状が出ることはほとんどなく、検査によってのみ肝炎であることがわかります。
85〜90%の人では、この肝炎は数年のうちに自然に治まってまたもとの健康な状態に戻りますが、ほとんどの人ではウイルスが身体から排除されないままB型肝炎ウイルス持続感染者(HBVキャリア)である状態が続きます(無症候性キャリア)。

B型肝炎ウイルス持続感染者(HBVキャリア)のうち、10〜15%は慢性肝炎を発症し、治療が必要となるとされています。慢性肝炎を発症した場合、放置すると自覚症状がないまま肝硬変へと進展し、肝がんを発症することもあるので注意が必要です。

B型肝炎の感染原因

B型肝炎ウイルス(HBV)は主にB型肝炎ウイルス(HBV)に感染している人の血液を介して感染します。また、感染している人の血液の中のB型肝炎ウイルス(HBV)の量が多い場合には、その人の体液などを介して感染することもあります。

現在問題となっている感染原因は、集団予防接種と血液製剤の使用による感染です。
集団予防接種では、注射針を、適切な消毒などをしないでくり返して使用していたことが原因となり多くの方がB型肝炎に感染しました。また、免疫血清学的スクリーニング検査や核酸増幅検査を行わずに他人の血液から精製した血液製剤を使用したことにより多くの方がB型肝炎に感染しました。また、日常的には、B型肝炎ウイルス(HBV)感染者と性交渉をもった場合やB型肝炎ウイルス(HBV)感染者の血液が付着したカミソリや歯ブラシを使用した場合にも感染することがあります。

ただし、以下の行為を行っていれば、日常生活においてB型肝炎が感染することはないと言われています。

  • 血液や分泌物がついたものは、むきだしにならないようにしっかりくるんで捨てるか、流水でよく洗い流す
  • 外傷、皮膚炎、鼻血などは、できるだけ自分で手当てをし、また手当てを受ける場合は、手当てをする人に血液や分泌物がつかないように注意する
  • カミソリ、歯ブラシなどの日用品は個人専用とし、他人に貸さないように、また借りないようにする
  • 乳幼児に、口うつしで食べ物を与えないようにする
  • トイレを使用した後は流水で手を洗う
  • 病院や学校などの集団生活の場でB型肝炎ウイルス(HBV)に感染するということも、上記したことを行っておれば基本的にありません。

また、B型肝炎ウイルス(HBV)に感染している母親から生まれた子に対して、適切な母子感染防止策を講じなかった場合にも感染します。ただし、現在では妊婦に対する検査が行われていますので、母子感染の可能性は低くなっています。

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