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コーポレートガバナンス

コーポレートガバナンスの効果

コーポレートガバナンスを行うことで、いかなる効果が見込め、企業継続性を維持することができるのでしょうか。

それは、同業他社に対する競争優位性です。

日本の市場は供給多過の状況にあるため、他社に対して競争優位性を持ち続けなければ事業の継続が困難な状況にあります。

他社との競争においてとり得る戦略としては、古くから言われているように、以下の3つしかありません。

  • コスト・リーダーシップ
  • 差別化戦略
  • 集中戦略

ET072.JPGコスト・リーダーシップとは、低コストにより優位性を活かす戦略のことです。
低コストを実現する方法としては、技術革新により実現する方法と規模の経済を追求する方法とがあります。

ところが、近年の日本を見ても分かるように技術革新による低コスト実現は、長続きせず、新たな技術革新を行う必要があり、そのスピードは年々早くなっています。

中小企業においては、多額の研究開発費や多くの人材を要する技術革新を、次から次に行うことなど不可能です。
また、中小企業の限られた資源では、大企業相手に規模の経済を追求したところで太刀打ちできません。
よって、中小企業が取り得る手段としては、差別化戦略しかありません。

なお、差別化戦略は、差別化されたものに経営資源を注ぎ込むという意味では、集中戦略となります。 いわば、差別化戦略と集中戦略とは、目標の設定とその過程という関係に立つものです。

差別化戦略とは、古くから、他社にはない特異性をもって競争優位性を獲得する戦略であると言われてきました。

確かに、同種の市場において、差別化戦略とは、上記のものを指しますが、近時においては、同種の市場における差別化戦略だけでなく、全く別の市場を創造することによる差別化戦略がとられることもあります。
最近よく耳にするベンチャー企業による「イノベーション」がこれです。

イノベーションのことを技術革新と同じ意味で使用されることもありますが、イノベーションは、技術革新に留まらず、既存のものとは全く異なる価値を提供することにより、競業者のいない新たな市場を創造することがイノベーションであると言われています。

ただ、アイデアだけでは、イノベーションによって新たな市場を創造することはできません。
新しい価値を市場に定着させるためには、顧客へと繋がるチャンネルの開拓、新しい価値を市場に定着させるための宣伝広告など,非常に多くの費用と労力が必要になります。
ですから、イノベーションによる新たな市場を開拓するためには、素晴らしアイデアだけでなく、コスト・リーダーシップ戦略を同時に行うことが重要になるのです。

ところが、既に説明したように、中小企業においてコスト・リーダーシップ戦略を行うことは困難です。特に、技術革新を伴わないイノベーションの場合には、規模の追求によるコスト・リーダーシップを行う必要があります。

以上のことから、素晴らしいアイデアを得て、時機に恵まれた一部の経営者を除き、イノベーションによる差別化を求めることは得策とはいえません。

目標としての差別化戦略、その過程で行われる集中戦略は、専ら経営者の判断にゆだねられています。
そして、経営者の判断を着実に実行するためには、経営者の判断が企業の末端に至るまで浸透させる必要があり、そのためのツールがコーポレートガバナンスなのです。

コーポレートガバナンスの導入により集中戦略を着実に実行し、競業他社との差別化戦略を図ることこそ,企業が持続性をもって存続しうる唯一の手段なのです。

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